総合ビジネス科 伊藤先生が書きました 蒸籠

三連休、久しぶりに蒸籠を出してきました。

家族は餃子が大好物なのですが、私はどうしても餃子を焼くのが下手で、
すっかり焦がしたり、皮と具がばらばらになったりと、
お粗末な代物になってばかりだったのです。
代わりに焼売をきちんと作れるようになりたくて、戸隠でこの蒸籠を買いました。
以来、20年以上大切に使ってきて焼売づくりもちょっとだけ得意になり、
蒸籠はところどころ焦げたりして年季が入っています。

ひき肉、玉ねぎ ほんとうは干しシイタケを刻んで入れるんだけど
干しシイタケはお高いからいつもエリンギで代用。
エリンギ嫌いの愚息もこうすると食べる…(幼稚園児みたい

ひとり黙々と包んで、蒸籠で蒸します。
蒸籠を使っただけで特別なごちそうに見えるから
器マジック!蒸籠は偉大!

実は今、病床にある姑が十何年も前に愚息の運動会を見に来た時、
私が昼食にこれを作って出したそうです。
私自身はすっかり忘れていたのですが彼女は覚えていて、
あの時の焼売が食べたいとリクエストがあり、
今日の蒸籠の話となったのです。

もしかしたら姑は、焼売ではなく
孫の運動会を遠路はるばる見に来たその思い出を
辿りたかったのかもしれません。