公務員科 伊藤先生が書きました 再び映画

2023年 最初に観に行った映画

私は運動とはそれこそ無縁の人間で、なおかつ、幼少時を含めてアニメーション作品にもほとんど触れてこなかった人間で。
このお話についても主人公すら知らないまま誘われるままに出かけたのですが。

(ネタばれしないように気をつけますが、問題があったらごめんなさい)

絵も、コミック版のキャラクターをそのまま再現していて(映画では珍しいんですって)風景などのリアル映像とキャラクター映像を巧みに組み合わせてCG加工してあったり、
音も、プレイ中の足音やボールの音、衣擦れ、息遣いなどすべての音にこだわってあったり、

とにかく隅から隅まで緻密に手がけられていて、これこそ、日本のアニメが世界中から愛されている理由なんだなと、日本人のくせに今更ながら心底納得。

ありがちな、汗と涙と友情みたいな重たくて濃ゆい話とは一線を画していて、それぞれ個性が突出している劇中のプレイヤーが誰一人として馴れ合うことなく、まさに一匹狼が5人、絶妙な距離感を保ちつつ繰り出すストーリーにもすっかり心を奪われ、あっという間にエンドロールを迎えてしまいました。

同時に、面接ラリーや面接練習で、団体競技にかかわってこられた学生さんが口々に語ってくれたチームプレーの持つ魅力に、ほんの少しかもしれないけど触れた気がしました。

図らずも新年早々、知らなかった世界の新しい扉を開けた感じ。
入場口でもらった特典シールはまるで何かの力をくれるお守りのよう。

これまで映画はたくさん観てきていろんな余韻を味わってきたけれど、未知なる爽快感に満ちた余韻に、今なお浸っています。