公務員科西澤先生が書きました 〇〇の秋

そろそろ四季ではなく三季になりそうな位に影の薄い秋ですが、定番の質問で○○の秋というのがありますよね。皆さんは何を思い浮かべますか?

私は「芸術の秋」ですかねぇ。

食欲の秋を想像しましたか?

私をご存じの方はびっくりしますかねぇ。

「芸術に興味あるの?」と聞かれそうですねぇ。

私西澤が芸術を愛でる様子がこちらです。どん。

何を持ってるか分かりますか?そうです、日本が世界に誇るべき芸術「日本酒」です。(ソムリエ風に撮ってみましたが隣の堀内先生に「いけすかねぇなぁ」と言われてしまいました)

お酒というだけで顔を顰める方もいらっしゃるかとは思いますが、まぁ聞いてください。

日本には世界でも類を見ない独特な文化・芸術が沢山存在しています。他国の侵略を受けずに凡そ二千年以上もの間脈々と受け継がれ、独自の発展を遂げてきた文化が今、世界に認められつつあります。

その一つに日本酒があります。世界のお酒と日本酒とでは何が違うかというと、幅広い温度で楽しめることです。冷やして良し、常温で良し、温めても良し。また、その味わいの幅も大変広い。しかしながら残念なのは日本酒というだけで、さらにはお燗なんて言ったらもう「酒臭いおじさんの飲むもの」と思われてしまうことです。

丁寧に造られたお酒は時にキュートで時にエレガントで、ちゃぶ台で管を巻いているおじさんのイメージは最早ありません。そのレベルが認められ、世界の三ツ星レストランでも日本酒をオンリストする所が増えていますし、「日本酒の伝道師」と呼ばれるアメリカ人やイギリス人で杜氏(酒造りの責任者)になった人もいます。また、私が学生時代を過ごした京都には凄くマニアックな日本酒を集めたバーを経営するイスラエルの方がいました。そのバーでは日本にある日本酒バーなのに、日本人は私しかいない、店員含め、という状況を経験しました。

にも関わらず肝心の日本人がネガティブなイメージから離れられない。

これは日本の文化全体に言えることだと思うのです。もっと自国の文化を知って、誇りとまでは言わないものの自信を持っていたいのです。でなければいつかそう遠くない未来で、日本文化が消滅してしまうような気がしています。

先日家に来た子達です。普通酒と本醸造ということで、お酒のランク自体はそれほど高くないのですが、とっても個性的で(白露垂珠は穏やかで飲み疲れしない、小左衛門は逆にパンチがあるというかパンチしかない)面白い子達です。いつまでも愛でていたいものです。

ちなみに「いつラーメンの話をするんだろう」と思ったそこのあなた。

しません。