公務員科西澤先生が書きました 読書の夏
今回はクラス自慢から離れて私の趣味の事でも。
好きな事は沢山あるのですが、空いた時間に何をするかというとやはり読書になるでしょうか。
そして読書が好きな人間は例外なく人に勧めるのも好き。
ということで今まで読んだ本の中で(99%小説ですが)面白かったものをジャンル別にご紹介!
・一番好きな小説=「スロウハイツの神様」辻村深月
クリエイター達の共同生活を描いた物語。「優しさ」を形にしたならきっとこうなるだろうなと思わせる小説です。
・エンターテイメント性抜群な小説=「百年法」山田宗樹
不老不死が実現した世界を描くSF小説。とはいえ子供っぽさは皆無で、大人こそが楽しめるストーリーになっています。現実世界の政治に何か感じている人は読んで損は無いと思います。
・ミステリ小説=「むかし僕が死んだ家」東野圭吾
小学校以前の記憶が無いヒロインが主人公とともに、幼少期を過ごした家を訪れ、真実を取り戻すまでの話。登場人物は主に2人、場面もほぼその家のみというのに全く飽きさせない、非常に完成度の高いミステリです。東野圭吾は初期の作品が好きです。
・青春小説=「レヴォリューションNo3」金城一紀
一言で言えばおバカな男子高校生達の話なのですが、逸脱したセンスを文体に感じます。軽めのロックを聴いているような心地よさ。
・恋愛小説=「百瀬、こっちを向いて」中田永一
ご存じの方も多いでしょうが著者名は乙一さんの別名義です。内容は勿論良いのですが、これはタイトルと装丁が秀逸!是非ともハードカバーをご覧ください。
・冒険小説=「終戦のローレライ」福井晴敏
3発目の原爆投下を阻止するために立ち上がる男達の話です。かなり硬質な文章ですが、段違いの熱量です。熱い気持ちを取り戻したい人におすすめです。
・感動する小説=「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリーフランキー
本棚の奥に堅く封印してある小説です。何故か。号泣必至だからです。今まで3回読みましたが、3回とも嗚咽をもらす程泣きました。これは男でなければ伝わらないかもしれません。内容はサブタイトル通りです。
・ビジネス本=「ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件」楠木健
スターバックス等の企業の戦略を解き明かしていくのですが、語り口が鮮やかで、ビジネス本なのに小説を読んでいるかのように楽しめます。
「本棚を見ればその人の人となりが分かる」とは有名な言葉ですが、いかがでしょうか。
公務員科の学生達はまだまだゆっくり読書の時間も取れませんが、いずれ小説談義でもしたいものです。公務員科の学生でなくとも、お勧めの本があれば教えてくださいね~。